IT·テック

GitHub(ギットハブ)

世界中の開発者が設計図を持ち寄り、みんなで書き直していく「超巨大なクラウド図書館」です。

  • 約3分
  • 図 2点
  • 2026-10-16 検証

定義

GitHub(ギットハブ)は、コンピュータプログラムの設計図であるコードをインターネット上に保存し、複数の人が一緒に作業できるようにするウェブサービスです。コードの修正履歴をすべて安全に保管でき、世界中の開発者といつでも共有できます。

自分のパソコンのタイムマシンを、ネットに載せる場所

文書を作るとき、「最終版.docx」「最終版_本当に最終.docx」のようにファイル名を変えながら保存し続けた経験は、誰にでもあるでしょう。ソフトウェアを作るプログラミングの世界では、「Git(ギット)」という専用のツールを使い、すべての修正内容をタイムマシンのようにきめ細かく記録します。

ただし、Gitは基本的に、自分のパソコンの中に記録をためていくツールです。もしパソコンが壊れたり、なくしたりすれば、ためてきた大切な記録が一瞬で消えてしまうかもしれません。そこで、自分のパソコンにあるGitのタイムマシンの記録を、安全なインターネットのクラウドにバックアップする保管所が、GitHubです。

GitHubにコードを置いておけば、自宅でもカフェでも会社でも、インターネットにつながりさえすれば作業の続きができます。自分ひとりのパソコンを飛び出して、世界中の開発者とつながる出発点になるのです。

ぶつからずに一緒に働く、共同作業の魔法

大勢で1つの文書を同時に直していると、他の人が書いた文章を消してしまうミスが起こりがちです。GitHubでは、Gitの機能である「ブランチ(枝)」を使って、元のコードはそのままにして、それぞれが枝分かれした作業の流れの上で安全に作業できます。

もう少し正確に言うと、完成した新しい機能を元のコードに取り込みたいときは、「プルリクエスト(Pull Request)」という正式な提案を出します。ふつうは、他のチームメンバーが書いたコードを確認して承認したあとに、1つの元のプログラムに統合されます。

この仕組みのおかげで、何百人もの開発者が1つの巨大なプログラムを同時に作っても、コードがこんがらがりにくくなり、ぶつかる部分が出てきたら、統合する前に見つけて整理できます。統合したあとに問題が起きても、過去の正常な時点にいつでも戻せます。

開発者のSNSであり、オープンソースの中心地

GitHubは、単なるコードの保管庫にとどまらず、世界中の開発者が集まる巨大な広場です。SNSのように、他の人の作品をフォローしたり、気に入ったプロジェクトに「スター(星)」を付けたりして交流できます。

とくに、誰でも自由にコードを見て発展させられるオープンソース(Open Source)文化の心臓部です。Pythonのようなプログラミング言語や、さまざまなAIプログラムといった世界的な技術も、GitHub上で世界中の大勢の開発者の手を経て進化しています。

開発者は、GitHubにこつこつとたまった作業の記録を、自分の履歴書や、実力を示すポートフォリオとして活用します。毎日コードを書くたびに、カレンダーに緑色の「草」が生えるようにマス目が埋まっていくのですが、これを開発者のコツコツ続ける力を示すしるしと見る人もいます。

よくある誤解

誤解

Git(ギット)とGitHub(ギットハブ)は名前が似ているので、同じプログラムである。

事実

Gitは自分のパソコンの中でコードの変更履歴を管理するソフトウェアのツールで、GitHubはその履歴をインターネットのクラウドに載せて、他の人と共有できるようにするウェブサービスです。

日常で出会う場面

  1. 世界中の開発者がGitHubに集まり、PythonやAIプログラムのようなオープンソースを一緒に開発し、改良しています。

  2. 開発者が就職活動のときにGitHubのアドレスを提出して、自分が書いたコードや共同作業の経験をポートフォリオとして見せます。

つまり ひとことで

GitHubは、コードの修正履歴をインターネット上に安全に保存し、世界中の人と体系的に共同作業できるようにするプラットフォームです。

作成 2026-01-29 更新 2026-10-16 検証 2026-10-16