科学

エントロピー、ブラックホール、相対性理論… 世界が動く仕組みをやさしく。

  • 331個の概念

0.999... = 1

同じ家を正面玄関から「1」と呼び、勝手口から「0.999…」と呼ぶようなもので、まったく同じ大きさを表す2つの異なる表現方法にすぎません。

3Dプリンティング(積層造形)

生地を薄くのばして何層も重ねてケーキを作るように、材料を一層ずつ固めながら立体物を積み上げていく技術です。

4ストロークエンジン

注射器で空気を吸い込み、ぎゅっと押しつぶし、火をつけて弾き飛ばし、残った息を吐き出す。そんな4拍子のリズムです。

ATP(アデノシン三リン酸)生体エネルギー

細胞が使っては充電し、使っては充電しを休みなく繰り返す、体の中のとても小さな充電式バッテリーです。

CRISPR-Cas9(クリスパー)ゲノム編集

膨大な文字が並ぶ本の中から目当ての場所をピンポイントで見つけ出して切り取る、パソコンの「検索機能」にハサミをつけたような道具です。

DNAと遺伝子

生き物すべての設計図が書かれた長いテープと、その中に収められた料理レシピ一つひとつを指す言葉です。

pH(ピーエイチ)

レモンのツンとする酸っぱさから石けんのぬるぬるまで、液体の中に隠れた「水素の粒の濃さ」をひと目で見せてくれる、信号のような目盛りです。

PN接合

「生徒が余っている教室」と「空席が余っている教室」をつなぎ合わせて、電気が一方向にしか通らないようにした扉です。

p値

友達が投げたコインが10回連続で表だったとき、「イカサマがないとしたら、こんな偶然が起きる確率はどれくらいだろう?」を計算した数字です。

アーチ構造

二人が肩を寄せ合ってななめにもたれ合うほど、足がしっかり地面を踏みしめる、不思議な曲線です。

アクティブノイズコントロール(ANC)

「騒音」という荒波に真逆の形の波をぶつけて静けさを生み出す、音の消しゴムです。

アニマルパスウェイ(野生動物用通路)

高速道路で分断された森をつなぐ、野生動物専用の歩道橋です。

アルカリ金属

ポケットに入った熱々のコインを、誰彼構わず押し付けたくてたまらない、せっかちな金属ファミリーです。

アルカリ土類金属

頑丈な骨組みと華やかな炎の色をつくってくれますが、ひとりにしておくと、周りとどんどん仲良くなろうとする元気な元素ファミリーです。

アルベド効果

真夏に黒いTシャツが白いTシャツよりずっと熱くなる理由を、そのまま地球サイズまで引き伸ばした話です。

アンドロメダ銀河

真っ暗な夜空の向こうから、天の川銀河めざして時速40万キロメートルで近づいてくる、いちばん大きなお隣さんです。

イオン結合

片方が惜しみなく電子を手渡し、もう片方がそれを受け取って、プラスとマイナスの磁石のようにぎゅっと引き合う結合です。

インバーター

車のアクセルペダルのように、モーターの力と回転の速さを自由自在に加減してくれる、賢い電気のコントローラーです。

ウイルス

他人の工場に自分の設計図をこっそり持ち込み、その工場に自分自身を量産させてしまう、とても小さな包みのような存在です。

うねり(うねり波)

はるか沖合の嵐が生み出した波の群れが、風ひとつない晴れた海岸まで長い旅をして突如押し寄せる奇襲の波です。

エコーロケーション(反響定位)

真っ暗闇の中でパンと手を叩き、返ってくる響きだけで家具の位置や形を探り当てる感覚です。

エチレン

熟していないバナナをリンゴと一緒に袋に入れておくと、すぐ甘く熟すよう合図を送ってくれる、植物たちのメッセンジャーです。

エビデンスレベル(研究根拠の強さ)

個人のブログの感想から公的機関の試験成績書まで、情報の確かさをわかりやすく整理した「信頼度の階段」です。

エラトステネスの篩

砂場で小石をふるい分ける篩のように、合成数を振り落として、純粋な素数だけをすっと残す数学のふるいです。

エルニーニョ現象

温かい水を片側に押し寄せていた風が弱まると、せき止められていた温かい海水が反対側へと流れ込んでいく現象です。

エントロピー

部屋が自然と散らかっていくのと同じように、割れた卵が勝手に元に戻らない理由を説明する宇宙のルールです。

エンボディドカーボン(内包炭素)

製品が手元に届く前に、すでに工場の煙突から排出されてしまった温室効果ガスのことです。

オームの法則

蛇口をひねったとき、水圧が強いほど水が勢いよく出て、パイプが細いほど水が減りますよね。電気が流れる強さと、それを邪魔するものの関係を表す基本の式です。

オーロラ

太陽が宇宙へ力いっぱい投げつけたボールを、地球の巨大な磁石のバリアがほとんど受け止めてくれますが、そのすき間からしみ込んだエネルギーが、極地の夜空にともすネオンサインのショーです。

オーロラのしくみ

太陽から届いたエネルギーが地球の空気を巨大なネオンサインのように光らせて広げる、光のカーテンです。

オクテット則

いちばん外側の8席がぴったり埋まってはじめてほっとする、原子の席取りのクセです。

オメガ3脂肪酸

鎖がくの字に折れ曲がっているおかげで、冷たい海の中でも細胞膜が固まらないようにしてくれる油の分子です。

カーテンウォール

舞台のカーテンがレールの溝にぶら下がっているように、上階の重みは支えず建物の骨組みに吊り下げられている外壁です。

カオス理論

たったひと粒のチリの差が、めぐりめぐって巨大な嵐を巻き起こすかもしれない――そんな「遠い未来を正確に予測することはできない」と教えてくれる科学です。

カプレカー定数

どんな4桁の数字から始めても、引き算を繰り返すだけで最終的に必ず辿り着く「数字のブラックホール」です。

ガリレオ衛星

木星のそばをずらりと並んで回る4つの大きな月で、「すべての天体が地球を中心に回っているわけではない」と初めて示した、宇宙の道しるべです。

ガルバニ電池

電子を緩く握っている金属から、しっかり握っている金属へ。電子が滑り台を滑り降りるときに生まれる電気です。

キラリティ

右の手袋を裏返さずに左手にはめられないように、鏡に映した姿とどうしても重なり合わないペアの構造です。

キレート

カニが両方のハサミで獲物をがっちり挟み込んで、決して離さない様子に似ています。

クラウンシャイネス(樹冠の遠慮)

満員電車で、人々が体が触れ合わないようにそっと間隔をあけるように、木々が空の上でお互いに距離を譲り合う現象です。

クラッチ

動いているランニングマシンにケガなく乗れるよう、スピードをそっと合わせてくれる、手のひらのような安全な足場です。

グラフェン

鉛筆の芯をセロハンテープで極限まで薄く剥がして作った、世界で最も薄くて強靱な「炭素1層分」のハニカム(蜂の巣)ネットです。

クロマトグラフィー

走る速さがバラバラな人たちが同時にスタートして、ゴールに順番に到着するように、混ざっている物質を「移動する速さの違い」で分ける技術です。

ゲル

液体をたっぷり抱え込んだ微細な網目ベッドが、ぷるぷるの固体のように固まっている状態です。

コラーゲンとゼラチン

3本の糸をきつく編み込んだ頑丈なロープを、熱湯でコトコト煮込んでセーターの毛糸のようにバラバラにほどいたようなものです。

コラッツ予想

雲の中を上がったり下がったりしながら、最後には地面に落ちてくる雹のように、どんな数も上下を繰り返しながら最後は1に落ち着く、という数学の謎です。

コリオリ効果

回っているメリーゴーラウンドの上で投げたボールが、ひとりでにカーブして見える理由です。

ゴルディロックスゾーン

たき火から近すぎも遠すぎもせず、ぬくもりがちょうどいい席のように、恒星のまわりで液体の水が存在できる、いちばんぴったりな距離の領域です。

サーカディアンリズム

目覚まし時計が鳴らなくても毎朝決まった時間にパッと目が覚め、夜になると自然と眠気を誘う、からだの中の「24時間ゼンマイ時計」です。

サーベイランス

森のどこかで火の手が上がっていないか見渡す見張り台の視線であり、残り火が本当に消えたかを灰の底まで確かめる手です。

サバンナ気候

シャワーを全開にしたように雨が降り注ぐ季節と、一滴の水も出てこないカラカラの季節が、毎年かわりばんこにやって来る、広大な草原の天気です。

シースタック(海食柱)

海岸のすぐ沖に巨大なローソクのようにそびえ立つ、波が長い年月をかけて崖を削った浸食のあとです。

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡

宇宙の濃い塵の霧と135億年もの時間を突き抜けて見通す、強力な赤外線タイムマシンメガネです。

ジャイアント・インパクト説

2つの粘土のかたまりが斜めにぶつかって、大きいほうは地球に、はじけ飛んだ破片が集まって月になった、宇宙規模の出来事です。

シュレーディンガーの猫

箱を開けて確かめるまでは、表か裏か決まらず、二つの姿が重なっている魔法のコインのようなものです。

ショックアブソーバー

トランポリンで跳ね上がった人を空中でふわっと受け止めて、ぴたりと静止させてくれる頼もしい手のような存在です。

シンクホール

中が空っぽの砂のお城を踏むと足がズボッと沈むように、地面の下にできた空洞のせいで地表が突然崩れ落ちてできる穴のことです。

スーパームーン

月が地球へと数歩近づき、夜空にひときわ大きなライトを灯したかのように、いつもより明るく大きく見える夜のことです。

スモッグ

鍋にふたをして煙を閉じ込めたように、汚染物質が逃げ場を失って街に閉じ込められ、息苦しくなる濁った霧のことです。

ソレノイドバルブ(電磁弁)

手で蛇口をひねる代わりに、照明のスイッチをカチッと入れるように電気の力で水や空気の通り道を瞬時に開け閉めする「電気式の蛇口」です。

ダークエネルギー

空に投げたボールが落ちてくるどころか、空の上へどんどん速く舞い上がっていく。そんな不思議を起こす、目に見えない押し出す力です。

ターボチャージャー

捨てられる排気ガスの力で風車を回し、エンジンに空気を力ずくでギュッと押し込む強力なうちわのようなものです。

ダイオード

一方向にしか開かない自動ドアのように、電気を一方通行に守ってくれる、電子回路の交通整理のおまわりさんです。

ダイヤモンド惑星

地中にある巨大な圧力鍋が炭素をぎゅうぎゅうに締め上げて、宝石に変えてしまった――そんな想像上の系外惑星です。

テキサスの名射手の誤謬

壁に銃をでたらめに撃ったあと、弾痕がいちばん固まっているところに的を描いて、名射手のふりをしてしまう心の錯覚です。

デシベル

音の大きさが10倍、100倍と爆発的に大きくなっても、とてつもない数字を扱いやすいようにぎゅっと折りたたんで見せてくれる、特別な圧縮ものさしです。

テラフォーミング

誰も住めない極寒で荒れ果てた「廃屋のような惑星」を、人が快適に暮らせる温かい我が家へとリフォームする超巨大工事です。

ド・モルガンの法則

「雨も降り、風も吹く日」の反対は、「雨も降らず、風も吹かない日」ではなく、「どちらか一方でもそうではない日」という思考のルールです。

ドップラー効果

近づいてくる救急車のサイレンは「ピーッ」と高く、遠ざかると「ウォーン」と低くなる。これは波が押し縮められたり、引き伸ばされたりするために起こる現象です。

トラス構造

手で押すとすぐにつぶれてしまう四角い箱の代わりに、どこを押してもびくともない三角形を編み上げて作った、巨大な骨組みです。

トランジスタ

小さなハンドルをちょっと回すだけで、大量の水の流れを止めたり噴き出させたりする、電子式の水道の蛇口です。

バイオアベイラビリティ

契約書に書かれた額面給与から税金や保険料が引かれ、実際に自分の口座へ振り込まれる「手取り額」の割合のようなものです。

パスカルの三角形

上の2つの数字を足して下へと規則正しく積み上げた、ピラミッド型の「数字の宝の地図」です。

ハニカム構造

ハチの巣のように六角形を隙間なく並べ、少ない材料で軽くて丈夫な板をつくり出す自然の設計図です。

ヒートアイランド現象

真夏のカンカン照りで熱々になったフライパンのように、周りの郊外よりも都心だけが異常に熱くなる現象です。

ヒートドーム現象

熱したフライパンに巨大なガラスのフタをかぶせ、逃げ場を失った熱気で蒸し焼きにするような現象です。

ビタミン過剰症

観葉植物に適量の栄養剤をあげるのは良いことですが、ボトルごと丸ごと注ぎ込むと根腐れして枯れてしまうのと同じです。

ビッグバン理論

ぎゅっと縮んでいた熱い風船が膨らむように、宇宙が今の巨大な姿へと広がってきたお話です。

フィトンチッド

逃げ出すことのできない樹木が、害虫やカビを追い払うために自ら身にまとう天然の化学バリアです。

フィボナッチ数列

前の2つの数を足して次の一歩をつくる、たった1つのルールで、ひまわりの種から松ぼっくりまで自然の模様を描き出す、魔法の数の階段です。

フェルミのパラドックス

何千億もの座席がある巨大な野球場なら、観客でぎっしり埋まっていてもおかしくないのに、見渡しても誰ひとり見当たらない。そんな不思議な静けさです。

フェロモン

声に出さず、空中にそっと放たれる、生き物たちの目に見えない化学のメモです。

フラクタル

ブロッコリーの小房をひとつ切り分けても元の姿とそっくりなように、拡大するたびに全体に似たパターンが何度も現れる構造です。

プラズマ

氷が溶けて水になるように、強い熱や電気のエネルギーを受けた気体から、原子の中の電子たちが勢いよく飛び出した状態です。

ブラックホール

一度落ちたら光さえも二度と抜け出せない、宇宙で最も深くて急なすべり台です。

プリオンと狂牛病(BSE)

ずらりと並んだドミノのうち、間違って倒れた1枚が、無事だった牌を次々に倒していくのと同じ現象です。

ブルーホール

エメラルドグリーンの浅い海にインクを一滴落としたかのように、深い藍色の穴がぽっかりと口を開けた巨大な海中洞窟です。

プレートテクトニクス

地球の表面がいくつものパズルのように割れて、とてもゆっくり動きながら押し合ったりぶつかり合ったりしているというお話です。

プロバイオティクス

腸という庭に外から植え入れる苗木のようです。ただし、その多くは根づくことなく通り過ぎていきます。

ベテルギウス

燃え尽きる寸前のたきぎが最後の炎を激しく吹き上げるように、巨大な爆発を目前に控えた宇宙の赤い星です。

ベルヌーイの定理

走る電車のそばに立つと、体が電車のほうへ引き寄せられる。その現象を説明してくれる、空気と水のルールです。

ベン図

フラフープをいくつか重ねて置き、共通点を探す、考えを整理するための道具です。

ボイジャー1号

大海原に放たれたメッセージボトルのように、果てしない宇宙を独り旅しながら地球からの便りを伝える、人類史上もっとも遠くへ旅立った探査機です。

ボイル・シャルルの法則

注射器をぐっと押すと空気が狭くなり、つぶれた卓球のボールをお湯に入れると元のふくらみに戻る。そんな、気体の大きさ・押す力・熱さの間の綱引きを説明するルールです。

マグニチュードと震度

スピーカー自体の出力(W)と、客席のどこに座るかで耳に届く音の大きさ(dB)が違うのと同じです。

マグマだまり

噴火の瞬間までマグマが息を潜めて圧力を高める、地下の巨大な圧力鍋です。

マントル対流

お鍋のスープがコトコト煮立ってぐるぐる回るように、地下深くの岩石がものすごくゆっくり巡って大陸を動かす力です。

ミセル

油汚れを真ん中にぎゅっと閉じ込め、外側は水となかよしな顔をして一緒に洗い流されていくナノサイズの丸いカプセルです。

ミツバチの8の字ダンス

ミツバチ界のカーナビであり、お尻をフリフリ振ることで花畑のおおよその方角と距離を教える位置情報シェアシステムです。

ミレニアム懸賞問題

解くだけで100万ドルが手に入ると発表された、数学界を代表する7つの巨大な鍵です。

メビウスの帯

紙テープをちょうど半回転だけひねってつなげただけなのに、表と裏の区別がきれいさっぱり消えてしまう、不思議な輪っかです。

メンデルの遺伝の法則

親の特徴が絵の具のように混ざって消えるのではなく、色とりどりのレゴブロックのようにそのまま伝わり、新しく組み合わさる規則です。

モンティ・ホール問題

3枚のドアの後ろに隠された宝探しで、正解を知る司会者がハズレのドアを1枚開けてくれた後、選び直した方が当たる確率が2倍になる不思議な確率のゲームです。

ラニーニャ現象

太平洋に吹き付ける激しいウチワの風のせいで、片方の海はいつもよりさらに暖かくなり、もう片方の海はさらに冷たくなる、地球の冷暖房バランスが崩れる現象です。

リーマン予想

でたらめにばらまかれたように見える素数に隠れた規則を読み解こうとする、秘密の楽譜です。

リチウムイオン電池

2つの部屋のあいだをせわしなく行き来するシャトルバスのように、小さな粒が場所を移りながら電気をためたり送り出したりする装置です。

リング・オブ・ファイア

ぐつぐつ煮立つ鍋の上で、何枚ものフタがぶつかり合いながら熱い蒸気を噴き出している隙間のラインです。

リングワクチン接種

並んだマッチ棒をできるだけ多く濡らす代わりに、火のついたマッチのすぐ隣の数本だけを濡らすようなものです。

レイリー散乱

小石が敷き詰められた道で小さなボールだけが激しく跳ね返されるように、極小の空気分子に波長の短い青い光だけが四方八方へと激しく散らされる現象です。

レンズ雲

強風が吹き荒れる山頂に、まるで静止画のようにじっと浮かぶUFO型の帽子です。

ワームホール

紙の両端に点を描き、その紙を二つ折りにして鉛筆で突き刺したときにできる、時空の近道となる穴です。

ワイヤレス充電

ケーブルという橋を架けずに、目に見えない磁場の波を飛ばして、向こう側へ電気を渡す技術です。

ワクチン

病気を引き起こす力を奪った犯人や、その顔写真を載せたチラシだけをあらかじめ見せて、体に顔を覚えさせておく仕組みです。

暗黒物質(ダークマター)

透明人間が部屋の家具を動かすように、目にはまったく見えないのに、とてつもない重さで銀河をつなぎとめている、宇宙の見えない骨組みです。

遺伝子の水平伝播

親から本を受け継ぐ代わりに、隣の席の友達が持っているレシピ本の秘伝ページをその場でコピーさせてもらうようなものです。

遺伝的浮動

赤いビー玉と青いビー玉が半分ずつ入った袋から、目を閉じて数個だけ取り出したら、まったくの偶然で特定の色ばかりが選ばれてしまう。遺伝的浮動はそれと同じです。

宇宙インフレーション

しわくちゃの風船を一気に勢いよく膨らませたとき、表面のしわがピンと伸びて、描いた点がグンと離れていく様子によく似ています。

遠心力

急カーブを曲がるバスの中で、見えない手によって窓ガラスの方へ押しつけられるように感じる現象です。

黄金比

棒を二つに切るとき、「全体:長い方」と「長い方:短い方」がぴったり同じになる点を見つけ出した、昔から美しさの象徴のように言われてきた比率です。

黄砂

部屋を掃除したときに舞い上がった細かいホコリが、扇風機の風に乗ってお隣の部屋の隅々まで広がっていくような現象です。

温室効果

寒い冬の夜に厚手の羽毛布団をかぶって、体温が逃げないように抱え込むのと同じです。

音速

校庭に横一列に並んだ人たちが、隣の人の肩をトントンと叩いて合図をリレーしていく、そのスピードのことです。

音波

空気の粒が隣の友だちをトンと突いて、エネルギーを渡していくドミノゲームです。

下水サーベイランス

病院を訪れていない人たちの痕跡まで、街の排水溝から集めて、感染症の足跡を先に読み取る目に見えない見張り番です。

化学発光

ポキッと折るだけで、炎も熱もないのに自分でぱっと光り出す、ケミカルライトの秘密です。

価電子

教室の一番外側の列に座って隣のクラスの友だちと手をつなぐ生徒のように、原子の化学的性質を大きく左右する外側の電子です。

過冷却

スタートの合図が鳴ったのに、誰も最初に飛び出さず、そのまま固まっているランナーたちのような状態です。

回生ブレーキ

走る自転車のペダルが重くなる代わりにライトが点く、あの感覚と同じです。車が止まるときにムダになっていた力を、電気としてきっちり拾い集める技術なんです。

海面上昇

熱いお湯の入ったやかんがあふれるように、地球が温まって海水がふくらみ、陸の氷の水が流れ込んでくる現象です。

海洋惑星

陸地が1センチもなく、果てしなく深い水だけに覆われた、巨大な宇宙の水槽のようなものです。

界面活性剤

水と油のように決して混ざり合わない二人の友だちの間で、両手をつないで一つにしてくれる優しい仲介役です。

皆既月食

太陽という巨大な懐中電灯の前に地球が立ち、その背後を通りかかる月を丸ごと影に隠してしまう、宇宙のかくれんぼです。

皆既日食

目の前にかざした小さな硬貨1枚で、遠くにそびえる巨大なビルをすっぽり隠してしまう、宇宙の絶妙なマジックです。

外れ値

身長170センチの生徒がずらりと並ぶ中に、2メートルのバスケ選手がひとりだけぬっと立っている。そんなふうに、群れからひとりだけ飛び出しているデータのことです。

核融合発電

太陽が輝く仕組みを地上の小さな容器の中に再現し、電気をつくり出す「人工太陽」の技術です。

活性型ビタミン

皮むきなどの下ごしらえの一部を先に済ませてある、ミールキットの食材のようなものです。

活性酸素と抗酸化

料理に欠かせないけれど、飛び散ると火傷を負わせる火花と、その火花が燃え広がらないよう包み込む耐熱手袋のような関係です。

干潟(ひがた)

海が満ち潮と引き潮に合わせて1日2回ひらいたり閉じたりする、巨大な天然の浄水器であり、生きものたちの憩いの場です。

慣性

走っている人が石につまずいて足が止まっても、上半身はそのまま前へ飛び出そうとする、あの頑固さのことです。

観測可能な宇宙

大海原に浮かぶ船から見渡す丸い水平線のように、光の速度の限界によって私たちが観測できる宇宙の丸い視野領域のことです。

間欠泉

ふたをしっかり閉めた圧力鍋が限界に達したとき、水蒸気を爆発するように押し上げる、巨大な天然の噴水です。

基本再生産数

火の粉が乾いた森に落ちたとき、燃え尽きるまでに周りの木何本に燃え移るかを表した数字です。

寄与危険度

雨に濡れた服の全体の重さから、乾いた服の元の重さを引いて、雨水のせいで増えた分だけを量る計算法です。

幾何平均

「足して割る」のではなく「掛けてルートをとる」、倍率や成長率を正しく測るためのオーダーメイドな平均です。

期待値

不確実な勝負を何度も繰り返したとき、平均して手元に残る成績表の基準点です。

気化熱

お風呂上がりに体を拭かずに出たとき、ブルッと寒気を感じさせる「熱泥棒」です。

貴ガス

全席がぴったり埋まったバスのように、ほかの原子と手をつなぐ必要がなく、ひとりでも完璧に穏やかな元素たちです。

急性弛緩性麻痺

糸が切れたマリオネットのように、腕や脚からふっと力が抜けてしまう症状です。

求愛行動

自分がどれほど健康で魅力的な相手かをアピールする、動物たちによる全力のオーディション審査です。

共進化

花の蜜の筒が深くなると、ガの口も長くなっていく。おたがいがおたがいを削り出してきた、二人三脚のレースです。

共生

ひとつ屋根の下で暮らす間柄のように、助け合うこともあれば、片方だけが得をすることも、害を与えることもあるけれど、長く寄り添って生きる関係です。

共鳴

ブランコが一番高いところに来た瞬間にそっと背中を押すと、揺れがどんどん大きくなっていく現象です。

共有結合

傘が一本足りない二人の友達が、肩を寄せ合って一本の傘を一緒に使う、あたたかい約束のようなものです。

極性と無極性

電子をめぐる原子たちの綱引きで、片方に偏って磁石のように極が分かれるか、それともバランスよく均等になっているかを表す概念です。

金星の逆自転

みんなが同じ向きに走るトラックの上で、一人だけ反対向きにゆっくり回っているコマのようなものです。

銀河衝突

巨大な砂嵐の2つの群れが、たがいにすれちがいながら、新しい星のゆりかごをつくり出す、宇宙のダンスです。

形状記憶合金

多少くしゃくしゃに曲げたりねじったりしても、あたたかいお風呂に入れると元の形にぴんとのびる、不思議な魔法の針金です。

系外惑星

夜空の星がそれぞれ街灯だとしたら、そのまわりを飛びまわる、目に見えない蛾のような存在です。

警戒色

工事現場の黄色と黒の警戒標識のように、「触ると痛い目を見るぞ」と敵の目を引くよう全身でアピールする色彩シグナルです。

警戒声

捕食者が現れたとき、群れ全体を避難させようと野生動物が鳴らす緊急の非常ベルです。

血縁淘汰説

兄弟を助ければ自分と共通のカードも一緒に生き残る――家族で分け合ったカードのセットに例えられます。

血清型

同じ学校の生徒でも、クラスごとに体操服の色が違います。1色だけ覚えた人は、ほかの色を見逃してしまうのと同じです。

月の満ち欠け(月の位相変化)

暗い部屋の片隅に懐中電灯を固定して、ボールを持ったまま自分の周りをゆっくり回したときに見える、ボールの明るい部分の形です。

検疫と隔離

火がついた木を切り倒すことと、火の粉が飛んだかもしれない隣の木をしばらく見守ることは、別の仕事です。

見かけの等級

地球から夜空を見上げたとき、私たちの目に星がどれほど明るく見えるかを表した「明るさのランキング表」です。

原子の構造

広大なサッカースタジアムの真ん中に置かれた一粒の砂と、その周囲を猛スピードで飛び回るホコリのような姿です。

原子力発電

原子を割ったときに出る莫大な熱でお湯を沸かし、発電機を回す、巨大でハイテクなやかんです。

光の吸収

乾いたスポンジが水を吸い込むように、物質が飛んできた光のエネルギーをぐっと取り込んでしまう現象です。

光の屈折

アスファルトを走っていたおもちゃの車が砂場に斜めに入るとき、左右のタイヤの速さの違いで進む向きが曲がるのと同じです。

光の二重性

すき間を通るときは波のように広がり、壁に当たるときは野球ボールのように1個ずつぶつかる、光の2つの素顔です。

光屈性

光が当たらない側をぐんと長く伸ばして、窓辺の鉢植えのように植物が日差しの方へ首を向けられるようにする、成長のワザです。

光合成

太陽の光というクリーンなエネルギーを使って、水と空気を甘いごはんに変える、植物のお料理法です。

光速不変の原理

どんなに速く追いかけても、光だけはいつも同じ速さで逃げていくように見える、その理由のお話です。

光年

宇宙という巨大な地図で、キロメートルの代わりに使う「光が1年間休まず走った距離」の単位です。

向心力

ぐるぐると振り回すヒモ付きのボールが外へ飛んでいかないよう、中心へ向かってギュッと引っ張り続ける力です。

広域抗菌薬と狭域抗菌薬

部屋中に撒く殺虫スプレーと、害虫1匹だけをつまみ出すピンセットの違いです。

紅葉の仕組み

緑色の上着を脱ぐことで、中に隠れていた鮮やかな黄色の服や、新しく仕立てた真っ赤な服が姿を現すようなプロセスです。

高炉

一度火を入れたら、気軽には消せないかまどです。消して再び燃え上がらせるには、決まった手順と大きなコストがかかるからです。

国際宇宙ステーション

地球の上空400kmに浮かび、時速約2万8000kmで果てしなく「落ち続けている」サッカー場ほどの大きさの有人科学実験室です。

国際単位(IU)

秤にのせて重さを量るのではなく、生き物の体の中でどれだけ働くかを、物質ごとに決めたものさしで測る単位です。

砂漠化

スポンジのように水と命をたくわえていたしっとりした大地が、少しずつ乾ききって、さらさらの土ぼこりに変わってしまう過程です。

作用反作用の法則

壁を強く押すと壁もまったく同じ強さで自分の手を押し返してくるように、自分が宇宙に働きかければ、宇宙もまったく同じ大きさで押し返してくる「力同士の対話」です。

刷り込み(インプリンティング)

生まれたばかりのひなが、目を開けて最初に見たものをハンコを押すように、一生「お母さん」として覚えてしまう現象です。

三角州

長い旅を終えた川が広い海に出会い、背負ってきた荷物を下ろして作った巨大な砂の休憩所です。

酸化還元反応

電子をやり取りするキャッチボールのように、一方が電子を手放せば必ずもう一方が受け取る、いつでもペアで起こる化学反応です。

酸性と塩基性(pH)

レモンのツンとくる酸っぱさと、石けんのぬるぬるした手触りを分ける「水素イオンの天秤」です。

酸性雨

空でお酢をほんの少し混ぜたように、排煙を含んで降ってくる有害な雨水です。

脂溶性ビタミンと水溶性ビタミン

水で簡単に洗い流される水彩絵の具と、油に溶けて布の奥まで染み込む油絵の具の違いのようなものです。

時間の遅れ(タイムディレーション)

走る新幹線の中の時計と、駅のホームの時計が、それぞれ違うペースでチクタクと進む、まるで魔法のような現象です。

磁気浮上

同じ極どうしが反発し合う、磁石の見えない力で、重い列車を宙に浮かせる技術です。

磁気浮上式鉄道(リニア)

磁石が押したり引いたりする力でレールの上にふわっと浮かんだまま、滑るように走る、魔法のじゅうたんのような列車です。

自然選択

ふるいで砂をこすと、目より大きな粒だけが残りますよね。それと同じで、変わりゆく環境というふるいを通り抜けて生き残った生き物が、子孫を残していく過程です。

自由落下

空気抵抗が一切なく、重力だけに導かれて真っ直ぐ落ちていく純粋な落下の旅です。

湿球温度

水で濡らしたタオルを巻いて扇風機の風を当てたとき、温度計が示す最も低い温度のことです。

疾病の根絶

庭の雑草を全部抜いても、塀の向こうに種が残っていればまた生えてきます。塀の向こうからも新しく芽が出ない状態のことです。

質量とエネルギーの等価性

氷と水が姿形は違っても同じ水であるように、質量とエネルギーも同じ実体の表と裏なのです。

質量保存の法則

レゴブロックで作ったお城をバラバラにしてロボットに作り変えても、使ったブロック全体の重さは1グラムも変わらない、という原理です。

収斂進化

お互いにカンニングしていないのに、解答用紙がそっくりになる自然の宿題解きです。

周期表

スーパーの食品売り場のように、性質が似た基本元素をルールに従って整然と並べた、宇宙の成分マップ(地図)です。

集団免疫

一列に並べたマッチ棒の間に、燃えないものが混ざっていると、火が最後まで届かないのとよく似ています。

重力波

大きな石を投げ込むと池の水面が揺れて波紋が広がるように、重い星同士がぶつかると、宇宙の空間そのものが揺れて波となって広がっていきます。

準惑星

惑星になるための試験で丸い体型には合格したものの、自分の部屋の掃除の点数が足りずに落ちてしまった宇宙の候補生たちです。

順列と組合せ

かけっこで1位・2位・3位を決めて賞を渡すのと、チームで走る代表選手を3人選ぶのとの違いです。

小型モジュール炉

現場でコンクリートを流し込んで建てる巨大ビルではなく、工場で規格どおりに仕上げて届けるプレハブ住宅のような、次世代の原子力発電所です。

蒸散(蒸散作用)

葉から水が水蒸気となって逃げていくことで、根の水をてっぺんまで吸い上げる「植物のストロー」です。

触媒

険しい山を越える代わりに近道のトンネルを掘って、目的地へ格段に早くたどり着けるよう導く案内人のような存在です。

食事摂取基準

大衆的な既製服のサイズ表のように、大勢の人の健康を広く守るために引かれた栄養の安全ラインです。

浸透圧

塩をふった白菜から水がにじみ出るように、薄い側から濃い側へ水を引き寄せる、目に見えない力です。

親水性と疎水性

磁石のN極とS極が引き合うように水とぴったりくっつく性質と、油のように水をはじいて逃げていく性質、この二つはいつもペアで語られる仲間です。

震源と震央

地中深くで破裂した花火の位置と、その真上の地表に地図でぽんと打った点との違いです。

水素結合

磁石の人形たちが手と手を取り合ってしっかり連なるように、分子どうしを特別につなぎとめる強力な引き合いです。

水素燃料電池

水素と酸素を引き合わせて飛び出す電気を横取りし、残りかすとしては水だけを出すミニ発電所です。

性的二形

同じ種類の生き物なのに、オスとメスでまるで別の動物のように見た目や大きさが違って見える現象です。

正規分布

たくさんの人の身長やテストの点数を集めると、自然にできあがるなだらかな釣り鐘形の丘です。

生きた化石

数億年前のタイムカプセルから飛び出してきたかのように、大昔の姿のまま今も地球で生きている生命体です。

生存者バイアス

生き残った人たちの話ばかりを聞いて、海の底に沈んだ数多くの声を見落としてしまう思考の落とし穴です。

生体模倣(バイオミミクリー)

何十億年もの時間をかけて自然界が書き溜めた「進化の発明ノート」をヒントに、先端技術として再現する営みです。

生態ピラミッド

町の小さなお店を1軒続けるために、たくさんの農場や工場が必要なのと同じです。頂点の捕食者を1匹生かすために、その下で膨大な量の草と草食動物が支えている、階段状の構造です。

生物の擬態

危険な猛獣のお面をかぶったり、まわりの景色に完璧に溶け込んだりして生き延びる、自然界の変装術です。

生物学的半減期

同じ量ずつ減っていくのではなく、一定の時間が経つごとに残った量の「半分ずつ」減っていく体内ルールです。

生物的防除

農薬の代わりに畑へテントウムシを放してアブラムシを退治するように、自然の食物連鎖を借りて害虫を抑える知恵のことです。

生分解性プラスチック

食べ終わったりんごの皮のように、微生物にかじられて土へ還っていく特別なプラスチックです。

静電気

セーターを脱ぐと髪の毛がふわっと逆立つように、一か所に閉じ込められて流れられず、とどまっている電気のいたずらです。

静電誘導

大人気アイドルが教室のドアの前に現れたとき、恥ずかしがり屋の生徒たちだけが一斉に教室の後ろへと後ずさりし、ドア側には空席だけがぽっかり残される光景と似ています。

赤方偏移

遠ざかる救急車のサイレンが低く聞こえるように、遠ざかる星の光が赤い側へずれて見える現象です。

接触者追跡

火事の現場から火の粉がどこへ飛んだかをたどり、まだ新しい火が付いていない場所を先に見つけておく作業です。

絶対零度

すべての粒子のダンスがこれ以上静まらないほど小さくなる、温度のいちばん底です。

潜伏期間

火の粉が落ちた瞬間から、煙が目に見え始める瞬間までの間にある時間のことです。

選択バイアス

バスケットボールのコートで人の身長を測って、「日本人の平均身長は190センチだ」と結論づけるようなものです。

選択圧

穴の大きさが違うふるいを振ると特定の大きさの粒だけが下に落ちるように、生存と繁殖に影響を与えて進化の方向を導く、環境のふるいです。

全固体電池

液体のジュースが入ったコップを固いゼリーに変えることで、倒れてもこぼれたり火がついたりする危険がはるかに低い次世代の電池です。

素数の無限性

レゴブロックでどんなに巨大な建物を作っても、基本パーツの種類が決して尽きないのと同じです。

双子のパラドックス

光に近い速さの宇宙船で旅をして帰ってきたら、地球に残っていた弟だけが白髪のおじいさんになっていた、という不思議なお話です。

相関関係と因果関係

アイスの売上と溺れる事故がそろって増えても、アイスが人を水に落とした犯人ではないのと同じです。

相同器官と相似器官

見た目は違っても同じパーツで組み立てられたレゴブロックと、見た目や使い道はそっくりなのに全く違う素材で作られた二つの道具のような関係です。

多元宇宙論

シャボン玉製造機から次々と無数の泡が湧き出すように、私たちが暮らす世界の向こう側にも無数の異なる宇宙が浮かんでいるという考え方です。

太平洋ゴミベルト

ティーカップのお茶をスプーンでかき混ぜると、泡が真ん中に集まってくるくる回り続けるような状態です。

太陽電池

太陽の光という小さなビリヤードの球で、眠っている電子を突いて、一方通行の道を走らせる装置です。

太陽風

地球まで飛んできてオーロラを光らせ、人工衛星を悩ませる、太陽が吹き出した粒子の風です。

対流

お鍋の水がぐるぐる回りながら温まるように、温まった物質そのものが動いて熱を運ぶ「循環列車」です。

耐震設計

揺れる電車の中で転ばないように、足を大きく開いて膝をやわらかく曲げる姿勢と同じです。

耐力壁

本を何冊も積み重ねたとき、一番下の本が上の重みをすべて支えるように、上階の重さが順番に降りてくる壁です。

台風の目

洗面台の水を抜くときにできる渦の真ん中にぽっかり空いた穴のように、猛烈な嵐の中心に位置する驚くほど穏やかな空間です。

大マゼラン雲

巨大な大都市のような天の川銀河のすぐ隣に寄り添う、こぢんまりとしたベッドタウンのような銀河です。

大数の法則

コインを数回投げるだけなら表ばかり出ることもありますが、何万回も投げればきれいに半分へと近づいていく、統計学の羅針盤のような法則です。

大赤斑

浴槽いっぱいの水の栓を抜いたときにできる渦が、地球より大きなサイズで200年近く休まず回り続けている姿です。

大陸移動説

海のあちこちに散らばった巨大なパズルのピースが、実はもともと一枚の大きな絵だった、という地球の長い長いお話です。

炭素循環

空気と海、木と地面の中を休みなく行き来する炭素の粒の、旅の地図です。

誕生日のパラドックス

1年365日もあるのに、たった23人集まるだけで同じ誕生日のペアがいる確率が半分を超えるという、直感に反する不思議な確率のお話です。

断層

両側から力いっぱい押し合っていた指が、ズルッと滑った瞬間にできる、地下の巨大な亀裂です。

地球磁場

宇宙から降り注ぐ危険な放射線や太陽の嵐を、全身ではね返してくれる、地球の大きな「透明のバリア」です。

地震波

ピカッと光った後にゴロゴロと雷鳴が響くように、地中でも「すばやい合図」と「ゆっくり届く大きな揺れ」が時間差でやってきます。

地熱発電

地下深くに埋まった巨大な天然ヤカンの蒸気で、発電機を回す技術です。

致死率

同じ試験の結果でも、受験した人数で割るかクラス全員で割るかによって数字は変わりますよね。その「分母」についての話です。

中央値

背の順に並んだとき、ちょうど真ん中に立っている人の身長です。

中和反応

刺激的な酸と滑り気のある塩基が手を取り合い、お互いの性質を打ち消して水と「塩(えん)」に生まれ変わるプロセスです。

潮汐現象

月と太陽が、目に見えない透明なゴムひもで地球の海水を引っぱっては放す、宇宙の綱引きです。

潮力発電

浴槽にお湯をいっぱいにためて栓をすっと抜いたとき、勢いよく流れ出す水で水車を回す技術です。

腸内細菌(腸内微生物)

私たちのお腹という巨大な森に集まって暮らし、消化や健康を一緒に支えてくれる何十兆もの小さなルームメイトです。

調和平均

行きは時速60km、帰りは時速20kmで走ったときの「本当の平均速度」を教えてくれる計算法です。

超音波

人の耳には聞こえないけれど、暗闇の中をくっきりと照らし出す「見えない音の懐中電灯」です。

超新星

寿命を迎えた巨大な星が生の最後の瞬間に全身を吹き飛ばし、夜空に突如まばゆい星を現す壮大な宇宙の花火です。

超大質量ブラックホール

銀河の中心から強力なエネルギーを放ち、銀河の誕生と成長を調整する、巨大な心臓のような存在です。

超伝導現象

障害物や摩擦が完全に消え、ソリがどこまでも滑り続けるスケートリンクのように、電気が何の抵抗もなく永遠に流れ続ける不思議な現象です。

超伝導体

氷の上よりもずっとツルツルで、電気が摩擦も邪魔もなくどこまでも走り続けられる、欠点ゼロの高速道路です。

超撥水コーティング

ハスの葉の上をころころ転がり落ちる朝露のように、ごく小さな空気のクッションで水をはじき、ホコリまで一緒に洗い流してくれる盾です。

直接還元鉄

鉱石から酸素だけを取り除き、溶かしていないため、無数の穴が空いたスポンジのような姿をした鉄です。

沈殿反応

透明な2つの液体が出会ったとき、水に溶けない相性ぴったりのペアがぎゅっと手をつないで、そっと底へ沈んでいくパーティーです。

津波

浴槽の底が急に突き上がって湯全体を押し上げるように、海底が丸ごと持ち上がって発生する巨大な波のうねりです。

吊り橋

両側の柱の間に丈夫な物干しロープを長く渡して、床を宙にぶら下げた巨大なブランコです。

停滞前線

力の拮抗した二つのチームが綱引きをしていて、綱の真ん中の目印がその場から動かずにいるようなものです。

鉄スクラップのリサイクル

早くから工業化した地域の原料倉庫は、地下の鉱山ではなく、廃車置き場と解体現場です。

転がり抵抗

空気の抜けた自転車に乗るとペダルがやけに重くて、地面がタイヤをつかんで離さないように感じる、あの感覚の正体です。

電気ヒューズ

電線や家電が燃えてしまう前に、自ら溶けて回路を遮断してくれる電気のボディガードです。

電気炉(電炉)

電気の火花で鉄くずを溶かして鋼をつくる炉です。今、その原料は鉱山ではなく、たいてい解体された車や取り壊した建物から来ます。

電磁石

スイッチを入れたときだけ力が生まれて、切ると力が消える磁石です。

電磁波

電気という波と磁気という波がお互いを押し合いながら、何もない空間を渡っていく光の波です。

電磁誘導

磁石を動かすだけで、導線の中で眠っていた電気がパッと目覚めて流れ出す、魔法のような現象です。

渡り鳥の移動

季節の移り変わりに合わせて、家ごと引っ越しをする地球規模の定期お引っ越しです。

冬眠のメカニズム

バッテリー切れを防ぐためにスマホを「超省電力モード」に切り替え、厳しい冬を乗り切る生き物の生存テクニックです。

同位体

名前も性格もそっくりな兄弟なのに、体重だけが違う原子たちの家族のお話です。

同素体

同じ形のレゴブロックを使って、まったく違うおもちゃを組み立てたようなものです。

特殊相対性理論

宇宙のどこから見ても光の速さが同じなら、みんなの時計と物差しは、それぞれ違う動き方をするしかない。そういうルールです。

突然変異

ヒトの場合なら約30億文字にも及ぶ膨大なレシピ本を手書きで書き写すうちに、偶然紛れ込んでしまった『たった1文字の誤植(タイプミス)』です。

二重スリット実験

1粒ずつ当たる粒が集まると波の縞模様を描くのに、「どちらを通ったか」を確かめた瞬間にその縞模様がふっと消えてしまう、ミクロな世界の不思議なマジックショーです。

虹のしくみ

空中にまかれた何億もの水滴の鏡が、太陽の光を曲げて広げ、空に織りなす巨大な七色の扇のようなものです。

虹の原理(虹ができる仕組み)

数億個もの丸い水滴が小さなプリズムとなって太陽光を受け止め、多彩な色の帯へと広げて見せてくれる現象です。

熱膨張

体が温まると腕を大きく振り回す友だちのように、物も温まると場所を広くとるようになります。

熱力学第一法則

お小遣い帳のように、入ってきたエネルギーは、中に残った分と外へ出ていった分を足したものと必ず同じになる、というルールです。

燃焼反応

物質が酸素とはげしく手をつなぎ、抱えていた光と熱を一気にはじけさせる花火のようなものです。

背理法

ある主張が正しいかを直接証明するのが難しいとき、「もし逆が正しいとしたら、どんなあり得ない事態が起きるか?」を示して真実をあぶり出す、名探偵の推理法のようなものです。

発酵

酸素がなくても微生物が糖分を分解してエネルギーを得て、その過程で特別な味や香りを残す魔法のような生存戦略です。

鳩の巣原理

鳩が10羽いて巣が9つなら、少なくとも1つの巣には2羽以上が窮屈に入るしかない、という当たり前の理屈です。

反物質

鏡に映した姿のように、重さも姿かたちもそっくりなのに、電気の性質だけが正反対にひっくり返った、物質の双子です。

比熱

同じ重さの鉄と水に同じ量の熱を加えても、鉄はすぐに熱くなり、水はゆっくり温まるという違いを生み出す性質のことです。

微小重力

ワイヤーが切れて落下するエレベーターの中で、足が床からふわりと浮き上がる状態です。

標準化エキス

収穫のたびに味がばらばらな果物を集めて、いつ飲んでも同じ甘さになるよう割合をそろえた果汁ジュースのようなものです。

標準得点(韓国の大学入試で使われる標準点数)

試験ごとに違う難しさという「ものさし」を一本にそろえて、自分が集団全体の中でどれだけ抜きん出ているかを示す指標です。

標準偏差

矢が集まった中心(グルーピングの中心)から、それぞれの矢が平均してどれくらい散らばって刺さっているかを測る「ものさし」です。的のど真ん中からどれだけ離れているかとは別の概念です。

氷河時代

地球が分厚い氷のコートをまとい、何万年ものあいだ冷たい季節を過ごす時期です。

表面張力

水の表面にピンと張ったゴムの膜があるかのように、丸くぎゅっとまとまろうとする力です。

不確定性原理

湖の波を一箇所にギュッと集めると、波がどこにあるかははっきりしますが、波の間隔(波長)があいまいになるのと似ています。

不完全優性

赤い絵の具と白い絵の具を混ぜるとピンク色になるように、両親の特徴がほどよく歩み寄って現れる遺伝のしかたです。

浮力

水の中に無理やり沈めた浮き輪が、手を離したとたんにポンと水面へ跳ね上がる。その裏で働いている見えない手のことです。

腐食

加工された金属が、自然の中の落ち着いた石の状態に戻ろうとして、酸素や水に出会い、自分から崩れていく過程です。

分解者

森や海という巨大な街がゴミであふれないように、黙々と働いてくれる「自然のリサイクル清掃員」です。

分子量

完成したレゴ作品の重さを知るために、組み立てに使ったブロックの重さをすべて足した値のようなものです。

分留(分別蒸留)

かけっこで足の速い人から順にゴールするように、沸点の違う液体を温度の低い順に沸騰させて、一つずつ取り分けていく技術です。

変温動物と恒温動物

自分で暖房をつけて一定の温度を保つ部屋と、お日様の光を浴びてぬくもりを蓄える温室の違いです。

放射性炭素年代測定

生き物が息を引き取った瞬間から、さらさらと減りはじめる体の中の「砂時計の砂粒」を数える技術です。

放射能と半減期

不安定なポップコーンの粒が、同じ時間が経つたびに、残っているものの半分ずつポンとはじけていく魔法の時計です。

摩擦力

つるつるの氷の道とざらざらのアスファルトのあいだで、私たちが転ばずに歩けるよう、地面をつかんでくれる目に見えない手です。

万有引力の法則

質量をもつすべての物体が、見えないひもでおたがいを引っぱり合う、巨大な綱引きのようなものです。

無限の猿定理

タイプライターをめちゃくちゃに叩き続ける猿に「永遠の時間」を与えたら、いつかは名作小説を一冊まるごと完璧に打ち上げてしまう――そんな数学の思考実験です。

無症状伝播

煙も音も立てずに広がる火種のように、元気そうに見える人から病気がうつってしまうことです。

免疫

一度戦った侵入者の顔をメモ帳に書き留めておいて、次に会ったらすぐに見分ける、体の中の記録です。

毛細管現象

ティッシュの端をちょっと水に浸しただけなのに、水がひとりでに上へよじ登っていく理由です。

木星型惑星

硬い地面の代わりに、厚いガスの雲にすっぽり包まれた、巨大なわたあめのような惑星です。

薬の飲み合わせ(薬物相互作用)

いくつもの楽器が集まって不協和音を奏でるように、2種類以上の薬や食べ物が体の中でぶつかり合い、思わぬ結果を生む現象です。

薬剤耐性(抗菌薬耐性)

雑草を枯らそうと除草剤をまいたら、薬に耐えた手ごわい雑草だけが生き残り、畑いっぱいに広がっていく。その流れとそっくりです。

油圧システム

注射器を2本ホースでつなぎ、片方を押すと、反対側の注射器が水の力を受けて重いものまでぐいっと持ち上げてしまう、魔法のような装置です。

有機発光ダイオード(OLED)

自分でさまざまな色の光を放つ何百万匹ものホタルが、画面の上にぎっしり並んでいるような技術です。

揚水発電

電気が余っている時に水を山の上へと汲み上げておき、足りなくなったら一気に流し落として発電する、巨大な「自然のバッテリー」です。

溶解度

満員バスに乗れる定員のように、液体が他の物質を受け入れられる限界ラインのことです。

溶解熱

粉が水に溶けるとき、まわりの温度をぐっと上げたり、すっと下げたりする、目に見えないエネルギーの収支のことです。

葉緑素(クロロフィル)

太陽の光を集めて栄養をつくる、葉っぱの中にある緑色の超小型ソーラー発電所です。

利己的な遺伝子

生き物を自動車にたとえるなら、遺伝子はその車をつくった設計図です。車は古くなって消えても、設計図は新しい車に受け継がれていきます。

理想気体の状態方程式

風船の中に閉じ込められた無数の卓球ボールが壁をたたく力と、温度との駆け引きをまとめた公式です。

流星群

砂ぼこりの舞う未舗装の道を車で勢いよく走ると、フロントガラスに砂粒がパチパチ当たりますよね。あれとそっくりです。

量子もつれ

宇宙の反対側に離しておいても、片方が表で止まった瞬間にもう片方がひとりでに裏に決まる、魔法のようなコインのペアです。

量子重ね合わせ

コインが勢いよく回っているとき、表か裏か決まっていないように見えるように、観測するまで複数の可能性が重なり合っている状態です。(※回転するコインはイメージを掴むための比喩であり、本物の重ね合わせとは異なります)