科学

系外惑星

夜空の星がそれぞれ街灯だとしたら、そのまわりを飛びまわる、目に見えない蛾のような存在です。

  • 約3分
  • 図 2点
  • 2026-10-17 検証

定義

太陽ではない別の恒星のまわりを回る惑星です。自分では光を出さず、恒星の光を受けて回っているという点では、地球や木星と同じです。ただ太陽系の外にあるので、私たちは主に恒星の光のごく小さな変化から、その存在に気づきます。

街灯のそばの蛾は、なぜ見えないのでしょう?

夜道で、遠くに灯る街灯を見たことがあるでしょう。目に入るのは明るい灯りだけで、そのまわりを飛びまわる蛾はなかなか見えません。

夜空の星もそれぞれが街灯です。自分で燃えて光を放つ、巨大な火の玉です。そのまわりを回る惑星は、蛾と同じで自分では光を出せず、恒星の光をほんの少し反射するだけです。

しかも恒星は、想像もつかないほど遠くにあります。そのため、惑星が反射するかすかな光はそばにある恒星の光にまぎれてしまいます。街灯のすぐ隣で蛾を探すのが難しいのと同じ事情です。

こうして、太陽ではない別の恒星を回る惑星を、系外惑星と呼びます。昔から「あるはずだ」と考えられてはいましたが、実際に見つけ始めたのは、それほど昔のことではありません。

見えない蛾に気づく方法

蛾が目に見えなくても、そこにいると気づく方法があります。蛾が灯りの前を横切る瞬間、光がほんの少しだけ暗くなるからです。

天文学者が使う方法もこれとよく似ています。恒星の明るさを長い間見守り、明るさが少し下がってまた戻る、ということが一定の間隔で繰り返されたら、手前を横切った惑星がいると考えます。繰り返される間隔が、その惑星が恒星を一周するのにかかる時間です。

もうひとつの方法は、揺れを見ることです。蛾が糸にぶら下がって灯りを引っぱると、灯りが少し揺れますね。それと同じように、惑星も自分の恒星を引っぱります。

そのため恒星はじっとしておらず、小さな円を描いて揺れています。この揺れは、恒星の光の色がわずかに変わる様子として読み取れます。

もう少し正確に言うと

私たちが見つけた系外惑星のほとんどは、蛾を直接見たわけではありません。灯りがちらついたり揺れたりする様子から、蛾がいると突き止めた、というほうが近いのです。

そのため分かっているのは、主に大きさや重さ、恒星を一周する時間くらいです。使う方法によって、大きさだけ、あるいは重さだけしか分からない場合も多くあります。表面に何があるのかまでは、まだ確かめられていないことが多いのです。最近では、恒星の光が惑星の大気を通り抜けるときに生じる変化から、大気の成分を調べ始めています。

水が液体で存在できそうな距離にある惑星は、「第二の地球」の候補と呼ばれることがあります。けれども、ちょうどよい距離にあることと、生命がいることは別の話です。候補という言葉は、もっと調べる価値がある、という意味に近いのです。

これまでに確認された系外惑星だけでも、数千個を超えています。惑星は珍しいものではないという事実こそ、これらの発見が教えてくれた最大のニュースです。

よくある誤解

誤解

系外惑星は、望遠鏡でその姿を直接撮影して確認する。

事実

ほとんどは、恒星の光がわずかに暗くなったり、恒星がかすかに揺れたりする信号から間接的に見つけます。惑星の姿を直接とらえられた例は、ごくわずかです。

誤解

水がありそうな距離にある系外惑星なら、生命が住む星である。

事実

ちょうどよい距離は、いくつもある条件のひとつにすぎません。大気があるか、表面がどんな状態かは、まだ確かめられていないところがほとんどです。

日常で出会う場面

  1. 恒星の明るさを長期間記録したグラフから、一定の間隔で明るさがわずかに落ちこむ跡を見つけ出すこと

  2. 恒星の光の色が、ごくわずかに赤くなったり青くなったりを繰り返す様子から、恒星の揺れを読み取ること

つまり ひとことで

太陽ではない別の恒星を回る惑星で、恒星の光がわずかに暗くなったり揺れたりする信号を読み取って見つけます。

作成 2026-03-22 更新 2026-10-17 検証 2026-10-17