定義
スマートフォンで、いま画面に出していないアプリが定期的にインターネットにつなぎ、新しいニュースや天気、フィードなどをあらかじめダウンロードしておく、スマートフォンのOSの機能です。iPhone(iOS)の設定にある名前で、Androidにも似たバックグラウンドデータの設定があります。おかげで、アプリをタップして起動した瞬間に、読み込み画面を待たずに、いま投稿されたばかりの最新の内容をすぐ確認できます。
画面の裏で静かに働くお使い係
スマートフォンを使っていて、ほかのアプリに切り替えたりホーム画面に戻ったりすると、見ていたアプリは画面の裏に隠れて、一時停止の状態に入ります。バッテリーを節約するために、パソコンでいえば「スリープ」に入るようなものです。
ところが、止まっていたSNSアプリやニュースアプリをもう一度開いたとき、長い読み込みバーを待たずに、投稿されたばかりの新しい記事がもう画面に並んでいた、という経験があるはずです。これは、スマートフォンのOS(端末を管理する基本のソフトウェア)がアプリをそっと起こして、インターネットから新しいデータを取ってくるお使いを許可したからです。
スマートフォンは、ふだんどの時間帯にどのアプリをよく開くかを学習しています。使い方のパターンやWi-Fiの接続状況をうまく把握して、バッテリーをむだにしない範囲で、いちばんよいタイミングだけデータを先に更新しておきます。
もう少し正確にいうと:プッシュ通知とは別のものです
バックグラウンド更新をオフにすると、友だちからのメッセージやデリバリーアプリの通知がちゃんと届かなくなるのでは、と心配する人は多いです。でも、画面に出るプッシュ通知とこの機能は、別々の道で動いています。(ただし、アプリをこっそり起こして内容を先に取ってこさせる「サイレントプッシュ」は、この設定がオンでないと働きません。)
プッシュ通知は、外部のサーバーがスマートフォンのドアをトントンとたたいて「新しいメッセージが届きましたよ!」と知らせる、信号機のような役目です。いっぽうバックグラウンド更新は、アプリ自身が買い物かごを持ってインターネットに出かけ、「持って帰る新しい写真や投稿はあるかな?」と確かめてくる作業です。
もう少し正確にいうと、この機能を完全にオフにしても、プッシュ通知はいつもどおり届きます。ただ、通知をタップしてアプリの中に入ったとき、実際の写真や会話の内容をサーバーからダウンロードするために、少し読み込み時間がかかることがあるだけです。
バッテリーを節約する賢い使い方
画面に見えないアプリが、バックグラウンドでたびたびインターネットと通信すると、スマートフォンの頭脳と無線チップが働き続けなければならないので、バッテリーとデータ通信量が少しずつ減っていきます。
スマートフォンに入っているすべてのアプリでこの機能を許可しておくと、何もせずポケットに入れておくだけでも、バッテリーが早く減ってしまうことがあります。そのため、本当によく使って、すぐ確認したいアプリだけを選んでオンにしておく工夫が必要です。
たとえば、天気や地図、リアルタイムの株価のように、すぐ確認したいアプリだけをオンにして、月に数回しか開かないショッピングアプリやゲームアプリはオフにしておくのがおすすめです。OSがすでに更新の回数を調整してくれているので、効果はアプリによって違いますが、必要のないアプリの設定をオフにしておくと、バッテリーとデータの消費を減らすのに役立つことがあります。
よくある誤解
Appのバックグラウンド更新をオフにすると、LINEやメッセージの通知が来なくなる。
画面に出るプッシュ通知とバックグラウンド更新は、別々の機能です。機能をオフにしても通知は普通に届き、アプリを開いたときに最新の内容を読み込むための短い待ち時間が出るだけです。
日常で出会う場面
天気アプリを開いたとき、読み込みなしで、いまの気温やPM2.5の数値がすぐ画面に出ている場合です。
SNSアプリを開いたとき、友だちの新しい投稿がもう画面の上のほうに並んでいる、あの瞬間です。
つまり ひとことで
アプリを開く前に最新データを先に受け取っておいて、読み込みの待ち時間をなくす機能です。バッテリーを節約するため、必要なアプリだけを選んでオンにしておくのがおすすめです。