定義
サーバーとは、ネットワークでつながった他のパソコンやスマートフォンからの要求に応えて、データやサービスを届けてくれるコンピューター、またはその仕事を受け持つプログラムのことです。ウェブサイトのように多くの人が使うサーバーは、たいてい24時間動き続けています。YouTubeを見たり、ポータルサイトを開いたりするたびに、そこにある情報を私たちの画面に映し出してくれる存在です。
24時間ドアを開けているコンピューター
夜更けにスマホでマンガを読んだり、明け方に音楽を聴いたりするとき、その膨大なデータはいったいどこに保存されているのでしょうか。私たちのスマホの中に、何千話ものマンガが全部入っているわけではありません。そのデータは、インターネットの向こう側にある別のコンピューターの中に保管されています。
リンクをタップするのは、そのコンピューターに「このマンガの第1話を見せて!」と注文書を送るのと同じことです。注文を受けたコンピューターは、保存してある画像ファイルを探し出し、すぐに私のスマホへ送ってくれます。このように、お客さん(クライアント)の要求を受けて、サービスをおもてなしする(Serve)コンピューターを「サーバー」と呼びます。
多くの人が使うウェブサイトやアプリのサーバーは、お客さんがいつ来るかわかりません。そのため、ふつうは1年365日、24時間ずっと電源が入ったままインターネットにつながっています。もしそのコンピューターが止まったり故障したりすると、私たちは「サーバーが落ちた」と言い、接続できなくなってしまうのです。
自分の部屋のパソコンと何が違うの?
サーバーといっても、魔法のようにまったく新しい部品でできているわけではありません。家で使うデスクトップパソコンと同じように、CPU、メモリ、ストレージを備え、同じ仕組みで動いています。原理的には、みなさんのノートパソコンもサーバー用のプログラムを入れて24時間つけっぱなしにすれば、立派なサーバーになれます。
ただ、実際のサービスに使われる企業用のサーバーは、何千、何万人ものお客さんが同時に押し寄せても止まってはいけません。そのため、はるかに強力な計算用の部品を複数載せたり、電源装置を2つ入れたりと、故障に備えて部品を二重に用意することもあります。
たくさんのサーバーを安全に、涼しく保管するために、建物まるごとを専用スペースにした施設を「データセンター」と呼びます。ここには、停電に備えた非常用電源(UPS・発電機)や、熱を冷ます大型の冷却設備があり、ほこりや温度も厳しく管理して、私たちがいつでもインターネットを使えるように守ってくれています。
もう少し正確にいうと
もう少し正確にいうと、サーバーは特定の「機械のかたまり」だけを指す言葉ではありません。あるコンピューターの中で動く「プログラムの役割」を指すこともあります。
たとえば、自分のパソコンで友だちといっしょに遊ぶマルチプレイゲームのルームを作ったとします。その瞬間、あなたのパソコンはゲームのデータを管理するサーバーの役割をしています。逆に、同じパソコンでネット検索をするときは、他のサイトのサーバーに情報をお願いするお客さん、つまり「クライアント」になります。
つまり、サーバーの本質は、ハードウェアの見た目ではなく、「要求を受けて適切なデータを提供するソフトウェアとしての役割」にあります。ウェブページを渡すウェブサーバー、メールを届けるメールサーバー、ゲーム内の位置を計算するゲームサーバーのように、受け持つ役割によって呼び名が変わります。
よくある誤解
サーバーは、普通のパソコンとはまったく違う部品でできた、宇宙人の技術のような機械だ。
サーバーも、CPU、メモリ、ハードディスクを使う普通のパソコンと基本の仕組みは同じです。ただ、24時間止まらず、たくさんのアクセスを安定してさばけるように、耐久性と性能を極限まで高めてあるだけです。
日常で出会う場面
YouTubeアプリで動画をタップすると、YouTubeのサーバーが保管している動画データが、リアルタイムで私のスマホに送られてきます。
チケットの先行販売や、年末年始・お盆の新幹線の予約開始時にアクセスが殺到して画面が固まるのは、サーバーの同時処理能力を超えてしまったからです。
つまり ひとことで
サーバーとは、たいてい24時間待機していて、お客さん(クライアント)の要求に応じて必要なデータやサービスを提供する、コンピューターであり、プログラムでもあるものです。