IT·テック

ドメイン

覚えにくい11桁の電話番号の代わりに、連絡先に登録しておく友だちの名前のようなものです。

  • 約3分
  • 図 2点
  • 2026-10-17 検証

定義

複雑な数字の電話番号の代わりに「お母さん」や「友だち」という名前を連絡先に登録しておくように、コンピューターが使う長い数字の住所(IPアドレス)を、人が覚えやすく入力しやすいように文字へ置きかえたインターネット上の住所です。世界中の数えきれないウェブサイトを、迷わずに訪ねられるようにしてくれます。

複雑な数字の住所に代わる、やさしい名札

友だちに電話をかけるとき、11桁の電話番号を毎回覚えて押す人はほとんどいません。スマホの連絡先に名前を登録しておいて、名前をタップして電話をかけますよね。

インターネットの世界もまったく同じです。コンピューターやサーバーは、もともと `142.250.206.46` のような長くて複雑な数字の組み合わせで、お互いの場所を確認しています。この数字でできたインターネット上の住所を IPアドレスと呼びます。お気に入りのサイトにアクセスするたびに、この長い数字をいちいち覚えて入力しなければならないとしたら、インターネットはとても使いにくいでしょう。

そこで、人が読んで覚えやすい英語などの名前をつけることにしました。それがドメインです。ブラウザーに `google.com` や `naver.com` と入力して気軽にアクセスできるのは、すべて名札の役割をするドメインのおかげです。

ドット(.)の右側から逆向きに読みます

ドメインは、ドット(.)でいくつかの区切りに分かれています。見た目は左から読めますが、コンピューターネットワークでは、右から左へ進むほど範囲が狭くなる階層構造になっています。手紙の封筒に、国・市・町の名前を順番に書くのと似ています。

一番右の端につく `.kr`、`.com`、`.org` のような部分をトップレベルドメインと呼びます。国や組織の性格を表す、いちばん大きな囲いです。そのすぐ左にくる `google` や `naver` は、各会社ならではの名前を表すセカンドレベルドメインです。

そして一番左につく `mail` や `blog` のような言葉は、そのサイトの中の細かなサービスを指すサブドメインです。こうしてドットで段階を分けているおかげで、世界中の何億ものウェブサイトが、重なることなく、きちんと住所を管理できます。

もう少し正確に言うと

アドレスバーにドメインを入力したからといって、コンピューターがその文字そのものを理解しているわけではありません。コンピューターが理解できるのは、今も数字のIPアドレスだけなのです。そこで裏側では、文字のドメインを数字の住所にすぐ翻訳してくれる、DNS(ドメインネームシステム)という巨大なインターネットの電話帳が休みなく働いています。

もうひとつ面白いのは、ドメインはずっと持ち続けられる土地ではなく、使用料を払って借りる賃貸契約だということです。ふつうは1年単位で、長くても最大10年まで、使う権利を登録して料金を支払います。期限が切れたあとの決められた猶予期間内にも更新しないと、使う権利が消えて、ほかの人がそのドメインを登録できるようになります。

つまりドメインは、人がインターネットを快適に見てまわるのを助けてくれる看板であり、実際の通信網と人間の言葉をなめらかにつなぐ大切な橋なのです。

よくある誤解

誤解

ドメインは一度買えば、一生自分のものになる。

事実

ドメインは不動産のように永久に所有するものではなく、1年や数年単位で使う権利を借りる賃貸方式です。定期的に更新しないと、使う権利を失ってしまいます。

日常で出会う場面

  1. 覚えにくい数字のかわりに、アドレスバーに「naver.com」と入力してポータルサイトにアクセスする場合です。

  2. 会社やお店を開くとき、ブランド名に合わせて「.com」や「.co.kr」で終わる公式ホームページのアドレスを登録する場面です。

つまり ひとことで

ドメインは、覚えにくい数字のIPアドレスを、人が読んで覚えやすいように置きかえた、インターネット上の文字の名札です。

作成 2025-02-16 更新 2026-10-17 検証 2026-10-17