一般常識

ディンペット族(韓国の新造語)

子ども部屋にベビーベッドの代わりにふかふかのクッションを置いて、犬や猫に心を込めて向き合う、今どきの夫婦の姿です。

  • 約3分
  • 図 2点
  • 2026-10-17 検証

定義

ディンペット族(韓国語で「ディンペッ族」)は、韓国で生まれた新造語で、子どもを持たない共働き夫婦(DINKs)にペット(Pet)を組み合わせた言葉です。夫婦として普通に暮らしながらも子どもは持たず、犬や猫などのペットを我が子のようにかわいがり、世話をして暮らす家族のかたちを指します。

ベビーベッドの代わりに犬用クッションがある家

週末の朝、公園で子どもの手を引いて散歩する姿の代わりに、ベビーカーにかわいい犬を乗せて歩く夫婦をよく見かけるようになりました。ディンペット族とは、共働きで働きながら子どもを持たないと夫婦で話し合って決め、ペットを家族の一員として迎えて暮らす人たちのことです。

彼らはペットを単なる見せ物や愛玩動物ではなく、本当の家族だと考えています。犬や猫の誕生日パーティーを丁寧に開き、品質のよいオーガニックフードやサプリメントを選び、週末にはペット同伴可の宿へ一緒に旅行に出かけます。

社会が変わるにつれて、家族のかたちも多様になってきました。かつては、結婚したら子どもを持つのが当たり前という考えが主流でしたが、今では夫婦とペットで作る一つの完結した家族を堂々と選ぶ人が増えています。

なぜ子どもの代わりにペットを選ぶのでしょう

いちばん大きな理由は、子育ての現実的な負担と、暮らし方の変化にあります。高騰する住宅価格、重くのしかかる塾などの教育費、厳しい競争社会の中で子どもを一人前に育てることは、多くの若者にとって大きな負担です。

一方で、共働きを続けながら自分のキャリアや余暇を楽しみたいという気持ちは、以前よりずっと強くなりました。ペットは子育てに比べれば負担が軽いのに、夫婦に深い心の安らぎと無条件の愛を届けてくれます。

仕事から帰ってドアを開けたとき、全身で迎えてくれる存在がいる。それだけで一日の疲れが洗い流されます。自由なライフスタイルを守りながら、温かいつながりも満たしたいという思いが重なった結果です。

もう少し正確に言うと:ペットファム族との違いと社会の変化

もう少し正確に言うと、ディンペット族は、ペットを家族のように思う人全般を指す「ペットファム族」とははっきり違います。ディンペット族には、子どもを持たない共働き夫婦という条件がはっきり入っています。

こうした現象は、経済や産業の姿も急速に変えています。ベビーカーよりペット用カートの売れ行きが伸び、プレミアムペットフード、ペット幼稚園、ペット葬儀サービスなどの新しい産業が急成長しています。

超低出生率という時代の悩みとも結びついて、さまざまな見方があります。それでも、血縁を中心とした従来の家族観を超えて、心のつながりを軸に家族の範囲が広がっていることを示す代表的な例です。

よくある誤解

誤解

ディンペット族は動物が大好きすぎて、とにかく子どもを拒む人たちだ。

事実

単なる動物好きにとどまりません。経済的な事情、キャリアを続けたいという悩み、人生の価値観などを総合的に考えたうえで、子どもを持たないと決めた夫婦です。

日常で出会う場面

  1. 子どもの代わりに愛犬の名前を入れた家族写真をリビングに飾り、一緒に誕生日をお祝いします。

  2. 毎週末、愛猫や愛犬と一緒に泊まれる宿を探して、余暇を楽しみます。

つまり ひとことで

子どもの代わりにペットを我が子のように育てて暮らす、子どものいない共働き夫婦のことです。

作成 2025-11-08 更新 2026-10-17 検証 2026-10-17