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スミッシング

本物の配達員を装って近づき、ウイルス入りの秘密の小箱を開けさせようとする罠のショートメッセージです。

  • 約3分
  • 図 2点
  • 2026-10-12 検証

定義

スミッシング(Smishing)とは、ショートメッセージ(SMS)と魚釣りを意味するフィッシング(Phishing)を組み合わせた造語で、メッセージに記載されたリンクを踏ませて金融情報や個人情報を盗み取るサイバー詐欺の手口です。不在通知や公式通知のような日常的なメッセージを装って偽サイトに情報を入力させたり、不正なアプリをインストールさせたりして銀行情報やおカネをだまし取ります。

配達員の仮面をかぶった釣り師

「お荷物を配達に伺いましたが不在のため持ち帰りました」というメッセージが届くと、誰もが疑わずに確認したくなってしまいます。詐欺グループは、まさにこうした人の焦りや気になる心理を巧みに突いてきます。

宅配の不在通知だけでなく、未納料金の催促、身に覚えのない登録完了通知など、私たちが普段よく目にする企業や公的機関からの連絡を完璧に装います。これらの偽メッセージに共通しているのは、文末に青い短縮URLリンクが添えられている点です。

詐欺グループは疑う隙を与えないために、「確認しないと荷物を返送します」「本日中に対応がない場合は法的手続きを取ります」といった、すぐに押さなければ損をするような文言で煽ってきます。忙しい日常の中で不安や好奇心からうっかりタップした瞬間、仕掛けられた釣り針に引っかかる危険な状況が始まります。

リンクをタップした瞬間、スマホの中で起きること

メッセージ内のリンクを開くと、本物の銀行や通販サイト、宅配業者と見分けがつかない偽の画面が表示されます。ここでIDやパスワード、カード情報を入力させたり、不正なアプリをダウンロードさせようとしたりします。

もし騙されてこのファイルをインストールし、指示されるがまま各種権限を許可してしまうと、攻撃者は端末を遠隔で操る遠隔操作権限を手に入れてしまいます。画面を盗み見られるのはもちろんのこと、通話履歴や連絡先、写真フォルダまで自由にのぞき見られてしまいます。

最も恐ろしいのは、銀行のワンタイムパスワード(OTP)や二段階認証のSMSコードを犯人側に横取りされてしまうことです。被害者が気づかないうちに預金が別口座に送金されたり、勝手に融資を申し込まれたり、キャリア決済を上限まで使い込まれてしまうこともあります。

もう少し詳しく:リンクを開くこと以上に危険な瞬間

多くの人は「リンクを押した瞬間に全財産が奪われる」と思いがちですが、実際に最も決定的な被害が起こるのは「不正アプリのインストールと権限の許可」を行ったときです。最新のスマートフォンには、公式ストア以外から入手したアプリを自動でブロックする安全装置が標準で備わっています。

攻撃者はこの防御壁を突破させるために、「セキュリティ向上のためアプリの更新が必要です」や「荷物確認用の専用ビューアを入れてください」と言葉巧みに誘導します。利用者が自ら提供元不明のアプリのインストールを許可し、スマートフォンの重要なアクセス権限を渡してしまった瞬間に、詐欺の罠が完成するのです。

もし誤ってリンクを開いてしまっても、決して慌てずすぐにブラウザを閉じれば大丈夫です。ファイルをダウンロードしてしまっても、インストールせずに削除すれば被害は防げます。万が一アプリをインストールしてしまった場合は、すぐに機内モードにして外部とのデータ通信を遮断してください。その後、別の電話から警察(警察相談専用電話 #9110)や取引銀行へすぐに連絡して口座の利用停止を依頼し、不正決済を防ぐため携帯電話会社や専門機関(IPAなど)にも相談しましょう。

よくある誤解

誤解

スミッシングのSMSに記載されたリンクを開いただけで、即座に口座からお金が引き出されてしまう。

事実

リンクを開いてしまったとしても、個人情報を入力せず、不正アプリのインストールや権限許可を行わなければ、致命的な被害の多くは防ぐことができます。

日常で出会う場面

  1. 注文した覚えのない荷物について「お届け先住所の確認が必要です」とリンク付きで届く不在通知SMS。

  2. 「未納料金があります。本日中にご連絡がない場合は法的手続きに移行します」と不安を煽るSMS。

つまり ひとことで

スミッシングは、偽のSMSから偽サイトへ誘導したり不正アプリを入れさせたりして、大切な金融情報や資産を盗み取るサイバー詐欺です。

作成 2025-11-22 更新 2026-10-12 検証 2026-10-12