バンドル販売

ハンバーガー、ポテト、ドリンクを単品で買うよりも少しお得にまとめた「セットメニュー」のような販売方法です。

定義 バンドル販売(セット販売)とは、異なる2つ以上の商品やサービスを1つにまとめ、単一の価格で販売する戦略のことです。消費者は単品で買うよりお得に感じて満足し、企業はより多くの商品を売って全体の利益を最大化できる、代表的な価格戦略です。

なぜ単品ではなくセットで売るのでしょうか?

ファストフード店に行くと、ハンバーガーとポテト、ドリンクがセットになったメニューをよく見かけますよね。それぞれ単品で買うと合計800円以上(8千ウォン相当)になりますが、セットなら650円ほどで買えたりします。消費者は「得をした!」と感じて、気持ちよくお財布を開きます。

しかし、企業の本当の狙いは別のところにあります。もともとハンバーガー単品だけを食べるつもりで来店したお客さんでも、セットのお得感を見るとついついセットを選んでしまいます。結果として、顧客1人あたりの支払額である「客単価」を自然と引き上げることができるのです。

さらに企業にとっては、保管コストがかかる在庫を素早くさばいたり、あまり売れない商品を人気商品に添えて一緒に販売したりする賢い在庫管理の手段としても活用されています。

セット販売と単品購入の比較図 単品(計8,500원) 5천원 2천원 1.5k セット(6,500원) 2천원割引!

経済学から見る「セット」の魔法

人によって特定の商品に感じる価値や、支払ってもよいと思える金額(支払意思額)はバラバラです。例えば、ある人はハンバーガーが大好きで500円喜んで払いますが、ポテトには100円も出したくないと思っています。逆に別の人はポテトが大好きで300円払えますが、ハンバーガーにはあまりお金をかけたくありません。

もし企業が両方のメニューを高めの定価の単品でしか売らなければ、2人とも自分が好きな1品だけを買って帰ってしまうでしょう。しかし、2つをほどよい割引価格でセットにして提供すれば、2人とも「この値段なら両方食べたほうがお得だ」と感じてセットを購入してくれます。

経済学ではこれを、企業が「消費者余剰を吸収する戦略」と説明します。消費者が心の中で見積もっている異なる支払意思を巧みに組み合わせ、消費者が感じる満足度を企業の実際の売上と利益へと転換する、スマートな価格差別化の手法なのです。

もう少し詳しく:ピュア・バンドリングとミックス・バンドリング

もう少し詳しく見ると、バンドル販売は大きく2つのタイプに分かれます。セットでしか購入できず単品販売は行わない「ピュア・バンドリング(純粋バンドル)」と、単品でも買えるうえにセット割引も用意されている「ミックス・バンドリング(混合バンドル)」です。

私たちが日常で目にするハンバーガーのセットや、通信会社の光回線・スマホのセット割などは、ほとんどがミックス・バンドリングです。一方、過去にワープロ、表計算、プレゼンソフトが1つのオフィスパッケージソフトとしてしか買えなかった形態は、ピュア・バンドリングの代表例です。

ただし、ピュア・バンドリングには注意点もあります。圧倒的な市場シェアを持つ独占企業が、人気商品に競争力のない不人気商品を強制的に抱き合わせて売る場合、競合他社の参入を妨げる「不当な抱き合わせ販売」とみなされ、公正取引委員会などの独占禁止法に基づく法的制裁を受けることもあります。

🤔 よくある誤解

✕ 誤解

バンドル販売は、企業が消費者のために損を覚悟して提供している単なる値引きサービスである。

✓ 事実

一見すると値下げしてくれているように見えますが、本来なら買わなかったはずの商品まで買わせることで、企業の総売上と総利益を増やす緻密なマーケティング戦略です。

🧺 日常で出会う場面

1 通信会社がスマートフォンの料金プラン、光インターネット回線、有料テレビチャンネルをまとめてセット割を提供する場合。
2 化粧品店で、化粧水と乳液を1つのギフトボックスにまとめて企画セットとして販売する場合。
3 音楽配信サービスと動画配信サービスの利用権をパッケージ化し、月額定額料金で提供する場合。
💡 つまり ひとことで

バンドル販売とは、複数の商品をセットにして消費者に価格面での満足感を与えつつ、企業は販売量と利益を最大化する経済戦略です。