一般常識

うるう年(閏年)

毎年少しずつ余る小銭を貯金箱に貯めておき、4年に一度取り出して使う「ボーナスのような1日」です。

  • 約3分
  • 図 2点
  • 2026-10-12 検証

定義

地球が太陽の周りを回って季節がひと巡りする実際の時間と、人間が使うカレンダーの日付のズレを一致させるため、1年を1日長くした年のことです。季節がひと巡りする時間(太陽年)は正確には365日ぴったりではなく「約365日5時間48分」あるため、平年の365日に「2月29日」の1日を足して366日に調整します。

毎年6時間ずつ積み重なる「時間のズレ」

毎日少しずつ遅れる時計をそのまま放っておくと、1か月後には数分遅れ、何年か経つと昼と夜が逆転してしまいます。実は、地球とカレンダーの間でも毎年まったく同じことが起きています。私たちは1年をきっかり365日として数えていますが、地球が太陽の周りを回って季節がひと巡りする時間(太陽年)は、約365日と6時間(より正確には約365日5時間48分)かかります。これは恒星を基準にした公転周期(恒星年)とは少し異なります。

つまり毎年、カレンダーには反映しきれない約6時間の端数が宇宙に残されているようなものなのです。1年だけならたった6時間の差ですが、2年で12時間、4年集まると24時間、すなわち丸1日分のズレが生まれてしまいます。

このズレを放置すると、4年ごとにカレンダーが実際の季節よりも1日ずつ先走ってしまいます。そこで人類は、4年に1度、2月の終わりに「2月29日」というボーナスの1日を挿入し、カレンダーが季節を追い越してしまわないよう歩幅を合わせることにしました。

より正確には:4年ごとに必ず来る?

もし余る端数の時間がきっかり6時間だったなら、4年に1日足すだけで完璧だったはずです。しかし、太陽年(季節の周期)は365日6時間よりも約11分14秒短いのです。つまり、4年ごとに無条件で1日(24時間)を足してしまうと、かえってカレンダーに毎年約11分ずつ時間を足しすぎていることになります。

この11分はわずかに思えますが、128年経つと丸1日分になり、400年経つと約3日分もの余分なズレを生んでしまいます。そこで現在世界中で使われているカレンダー(グレゴリオ暦)では、非常にスマートな3つのルールを使ってこの誤差を削ぎ落としています。

基本的には西暦年数が「4で割り切れる年」をうるう年とします。ただし、「100で割り切れる年」はうるう年から除外して平年(365日)にします。そしてさらに、「400で割り切れる年」は例外としてうるう年に戻すのです。例えば、2000年は400の倍数なのでうるう年でしたが、これからやってくる2100年は100の倍数であっても400の倍数ではないため、2月28日までしかない平年になります。

もし、うるう年がなくなったら?

もしうるう年を完全に廃止して、毎年を365日だけで過ごしたらどうなるでしょうか? 最初の数年は季節のズレに気づかないかもしれませんが、100年も経てばカレンダーが実際の季節より約24日も先走ってしまいます。

さらに時間が経って約700年後には、北半球ではカレンダーの7月に猛吹雪が吹き荒れ、1月に真夏の避暑に出かけるという奇妙な逆転現象が起こります。農家はいつ種をまけばよいかわからなくなり、暦の季節感と実際の天気がバラバラになってしまいます。

結局のところ、うるう年は単なる小難しい天文学の知識ではなく、私たちが季節の巡りに合わせて暮らすための「カレンダーと地球の歩調合わせ」なのです。4年ごとにそっと訪れる2月29日のおかげで、私たちの夏はいつでも変わらず日差しの眩しい季節にとどまっていられます。

よくある誤解

誤解

西暦が4で割り切れる年は、すべて2月29日がある「うるう年」である。

事実

100で割り切れても400で割り切れない年(例:1900年、2100年)は、4の倍数であっても平年です。うるう年は400年間に97回しか訪れません。

日常で出会う場面

  1. 2024年は4で割り切れる年なので、2月29日があるうるう年です。

  2. 2100年は4の倍数ですが、100の倍数かつ400の倍数ではないため、2月28日までしかない平年になります。

つまり ひとことで

季節がひと巡りする時間(太陽年)とカレンダーの日付を一致させるため、原則4年ごとに2月へ1日(29日)を足す年のことです。

作成 2024-08-21 更新 2026-10-12 検証 2026-10-12