経済

当期純利益

お給料が振り込まれた口座から、税金や公共料金、ローンの利息まで全部払ったあと、自分の財布に残る本当のおこづかいです。

  • 約3分
  • 図 1点
  • 2026-10-17 検証

定義

当期純利益とは、会社が一定期間(ふつう1年)に稼いだすべての収益から、かかったあらゆる費用と税金を引いたあと、「最終的に手元に残った本当の純粋なお金」のことです。ここでの「当期」は今回の会計期間を指し、「純利益」はよけいな費用をすべて取り除いて純粋に残った利益を意味します。

たい焼き屋さんで見るお金の流れ

たい焼きを1か月で1,000万ウォン分売ったからといって、1,000万ウォンをそのまま家に持ち帰れるわけではありません。まず小麦粉やあんこなどの材料費を引いて、たい焼きを焼くための元手を取り戻します。

そのつぎに、屋台を置く場所の家賃、ガス代、宣伝チラシの制作費といったお店の運営費を引きます。ここまで引いて残ったお金が、本業の商売で稼いだ実質的な利益、営業利益です。

でも、これで終わりではありません。屋台を用意するために銀行から借りたローンの利息を返し、国に納める税金も払わなければなりません。こうしてすべての費用を引いたあと、最終的に自分の手に残る正味のお金が当期純利益です。

営業利益とは何が違うの?

営業利益と当期純利益の違いを混同する人はたくさんいます。営業利益は、会社が「本業」をどれだけうまくやってお金を残せたかを示す成績表です。スマートフォンの会社なら、スマホを一生懸命つくって売って残した、純粋な営業の成果にあたります。

一方、当期純利益は、本業の外で起きたあらゆる突発的な出来事まで反映します。スマホをどんなに上手に売っても、持っていた株が暴落して大きな損失が出たり、工場で火災が起きて多額の賠償をしたりすれば、当期純利益はマイナスになることがあります。

反対に、本業は赤字でも、会社が持っていた高価な土地や建物を売って一時的に大金を得れば、当期純利益は黒字になります。だから賢い投資家は、当期純利益の一時的な見せかけにだまされないよう、本業の成績である営業利益も必ず見比べます。ただし、2027年から適用される韓国の新しい会計基準(K-IFRS第1118号)では、土地や建物を売った利益も営業利益に含まれます。

もう少し正確にいうと:株主と会社の未来の元手

ただし、当期純利益は会計のルールにしたがって計算した利益なので、掛けで売った商品の代金のように、まだ受け取っていないお金も入っています。そのため、実際に口座に残っている現金とは違うことがあります。それでも、帳簿に書かれて終わりの数字ではありません。1年間汗を流して残したこの正味のお金は、会社の次の一手を決める大切な資金として使われます。

まず、会社を信じて出資してくれた株主に、感謝のしるしとして配当金を分けることができます。配当を払って残ったお金は会社の蔵にこつこつ貯めておき、未来のための最新工場を建てたり、新製品を開発する研究費として再投資されたりします。

もう少し正確にいうと、当期純利益(普通株主に帰属する分)を、市場に出回っている普通株式の数で割った値を1株当たり純利益(EPS)といいます。株1株あたりいくらの純利益を稼いでくれたかを示す指標で、この数字が着実に大きくなっていく企業ほど、優良企業と認められます。

よくある誤解

誤解

当期純利益が大きく増えたなら、必ず本業の商売がうまくいったということだ。

事実

本業が赤字でも、持っていた建物や土地、株を売ることで、一時的に当期純利益が急増することがあります。一回限りの利益なのか本業の成果なのかは、損益計算書をあわせて確認する必要があります。

日常で出会う場面

  1. ひと月のカフェの売上が1,000万ウォンでも、コーヒー豆代、家賃、アルバイト代、ローンの利息、税金を引いて残った200万ウォンが当期純利益です。

  2. ある企業が100億ウォンの当期純利益を上げたあと、30億ウォンは株主に配当し、70億ウォンは社内に残して今後の人工知能の研究開発に使うことにしました。

つまり ひとことで

総売上から原価、運営費、金融費用、税金まで、すべての支出を引いたあとに残る、会社の最終的な純粋な利益です。

作成 2025-03-18 更新 2026-10-17 検証 2026-10-17