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AOD機能

真っ暗な夜のマンションで、数軒だけ明かりがついているように、画面のごく一部だけをつけておく仕組みです。

定義

スマートフォンをロックしたあとも、時計や通知アイコンが画面に表示され続ける機能です。AODは「つけっぱなしの画面」という意味の英語名(Always On Display)を縮めた言葉です。画面全体をつける代わりに、文字やアイコンがある場所だけを暗くつけておき、残りの広い背景はたいてい消したままにします。だから情報は見えるのに、バッテリーの減りは少しだけですみます。

真っ暗なマンションで、数軒だけ明かりがついています

夜にマンションを見上げると、ほとんどの窓は暗く、数軒にだけ明かりがついています。それでも建物の形は一目でわかりますよね。明かりのついた窓が数個あれば、それで十分なのです。

最近のスマートフォンの画面は、このマンションによく似ています。画面は、ピクセルというとても小さな点が何百万個も集まってできています。ピクセル一つひとつが、窓一枚というわけです。

最近よく使われている画面は、ピクセルがそれぞれ自分で光ります。だから黒く見えるピクセルは、光を出さずにまるごと休んでいる状態です。黒い背景は明かりの消えた窓と同じで、電気をほとんど使いません。

この機能は、まさにその性質を利用しています。時計の数字や通知アイコンがある場所のピクセルだけをつけて、残りの背景はすべて消しておきます。画面がついているのにバッテリーがあまり減らないのは、そのためです。

明かりを節約する3つのコツ

1つ目のコツは、つける窓の数を減らすことです。AODの画面は、たいてい背景を真っ黒に空けて、文字を細い白い線だけで描きます。iPhoneのように、背景の写真をとても暗くして表示する機種もありますが、その場合も明るさと画面の描き直しの回数を大きく減らしています。派手な背景写真の代わりに細い数字を使うのには、こんな理由があるのです。

2つ目は、明かりを弱めることです。つけているピクセルも、明るさを大きく下げておけば、使う電気が減ります。暗い部屋で見るAODの画面がまぶしくなく、ほの暗いのも、そのためです。

3つ目は、画面を描き直す回数を減らすことです。ふだんの画面は、目に見えない速さで絵を何度も描き直しています。でも時計は1分に1回しか変わらないので、そんなに頻繁に描く理由はありません。

3つのコツを合わせると、機種や設定によって差はあるものの、画面を明るくつけておくときよりバッテリーの減りがずっと少なくなります。窓を数枚だけ、ごく薄く、ごくたまにつけるようなものですから。

もう少し正確に言うと

長くつけておくと、一つ問題が起こります。同じ場所のピクセルだけが光り続けると、その部分が先に傷んで、ぼんやりとした跡が残ってしまうのです。一つの窓だけが何年も明かりをつけていると、その窓枠の色だけが先に色あせるのと似ています。

こうして残る跡を「焼き付き」と呼びます。そのためスマートフォンは、時計やアイコンを同じ場所に固定しません。数分ごとに位置を少しずつずらして描き、特定のピクセルだけが酷使されないようにしています。

また、すべての画面がこの機能をうまく使えるわけではありません。後ろのランプ1つで画面全体を照らす方式だと、窓を数枚だけつけるという芸当はできません。消したピクセルが本当に消える画面でなければ、この機能はバッテリーの節約になりません。

よくある誤解

誤解

画面がずっとついているのだから、AODを使うとバッテリーがすぐ減る。

事実

文字がある場所のピクセルだけを暗くつけて、残りは消しておくので、消費はごくわずかです。ただし電気をまったく使わないわけではないので、バッテリーが心配なときは切っておくほうが少し助けになります。

誤解

AODは、ロック画面の明るさを下げて表示し続けているだけだ。

事実

明るさを下げるだけではありません。つけるピクセルの数を減らし、画面を描き直す回数まで一緒に下げて、消費をいろいろな面から減らしています。

日常で出会う場面

  1. 机の上のスマートフォンをちらっと見るだけで、今何時か、新しいメッセージが来ているかがわかります。

  2. 授業中でも、画面をつけずに通知アイコンを見るだけで、どのアプリに知らせが来たか気づけます。

つまり ひとことで

画面全体ではなく、時計やアイコンのあるピクセルだけを暗くつけておくことで、情報を見せ続けながらバッテリーの消費を少なく抑える機能です。

この概念が登場するストーリー

作成 2026-08-21 更新 2026-10-17 検証 2026-10-17