FIRE(経済的自立と早期リタイア)
若いうちに「金の卵を産むガチョウ」を全力で育て上げ、その後はガチョウが産む卵だけで暮らしながら労働から解放される生き方です。
定義 FIRE(ファイア)とは、「経済的自立(Financial Independence)」と「早期リタイア(Retire Early)」の頭文字をとった言葉です。20〜30代のうちに徹底して支出を抑え、貯蓄と投資を増やすことで、30代後半や40代前後の若さで仕事を早期退職するライフスタイルやその実践者を指します。
若いうちに徹底して節約と投資に励む理由
私たちは普段、60歳前後まで働いて定年を迎える人生設計を当たり前のように考えがちです。しかしFIREを目指す人々は、若いうちに極限まで財布の紐を締めます。20代や30代のうちに収入の70〜80%以上を貪欲に貯蓄し、投資へ回すのです。
周りが最新の流行の服を買い、外食を楽しんでいる間も、彼らは不要な出費を徹底的にカットします。そうして浮いたお金は、インデックスファンドや優良な資産にコツコツ積み立てていきます。お金が自身でお金を増やす複利の力を少しでも早くフル稼働させるためです。
青春時代を捧げてまで節約に励む究極の目的は、贅沢な暮らしではありません。会社や他人に縛られることなく、自分の時間の完全な主役として生きるために、退職の時期を前倒しにしているのです。
いくら貯めればリタイアできるのか?
では一体、いくら貯めれば会社を堂々と辞められるのでしょうか? FIREの実践者が最も広く指標としているのが「25倍のルール」と4パーセントのルールです。これは、1年間の生活に最低限必要な生活費の25倍を資産として蓄えるという考え方です。
例えば、1年間の生活費が300万円(約3,000万ウォン)の人であれば、7,500万円(約7億5,000万ウォン)がリタイアの目標金額になります。このまとまった資金を高配当株やインデックスファンドなどの資産に分散投資し、毎年、総資産のちょうど4%にあたる300万円だけを取り崩して生活していきます。
歴史的に見ても、経済市場の年平均利回りはインフレ率を差し引いても4%前後を維持してきました。元本を減らすことなく資産から生まれる運用益だけで暮らしていけば、生涯お金が尽きることはないという計算です。
補足:完全に仕事を辞めることだけがFIREではない
もう少し正確に言うと、FIREを達成したからといって、ベッドの上で一日中寝転がって遊んで暮らすことだけが目的ではありません。生活費を稼ぐために嫌々耐えていた会社員生活に終止符を打ち、お金の心配なく本当に自分が情熱を注げる仕事や活動に向き合う生き方に近いと言えます。
実際に目指すスタイルも人それぞれ多様です。支出を極限まで削って最短でリタイアする形もあれば、半分だけ引退してパートや好きな短時間労働を組み合わせるバリスタFIRE(サイドFIRE)なども広く知られています。
ただし、バラ色の未来ばかりではありません。予期せぬ急激なインフレや金融市場の長期低迷が起これば、4%ルールが崩れるリスクもあります。リタイア後であっても、綿密な資産管理と徹底したリスクへの備えが不可欠です。
🤔 よくある誤解
FIREは何百億円もの資産を持つ大富豪だけが実現できるものである。
FIREの本質は莫大な富ではなく「支出のコントロール」にあります。生活コストを下げれば必要な目標資産額も小さくなるため、普通の会社員でも計画を立てて実践することができます。
🧺 日常で出会う場面
若いうちに支出を極限まで抑えて集中的に投資し、蓄えた資産の運用益だけで暮らすことで早期退職を目指すライフスタイルです。